JABA新潟大会(その2)

決勝 東海理化 3 - 1 シリウス
ハードオフ・エコスタジアム新潟 観衆250〜300人(目測)

NPBイースタンリーグの混成チーム・シリウスにとって初めての社会人野球公式大会参加となった新潟大会、決勝は予想通りというか、希望通り東海理化シリウスの対戦となった。
NPBのチームが社会人の公式大会に参加するのはこれが初めてというわけでもなく、中日は岐阜のベーブルース杯に、広島は広島大会に、そしてヤクルトは日立市長杯に数年前から参加している。
中日、広島はそれぞれ優勝経験があるが、今回は混成チーム、しかも育成選手といった若手中心のチームが参加するところに目新しさがある。素質を見込まれてNPBに選ばれたとはいえ、まだまだ経験も浅い選手達が、アマチュア(半分プロみたいなものだけど)のベテラン揃い相手にどんな試合をするのか、興味は大きかった。

シリウスはユニフォームも一新されて昨年とは力の入り方が違うと書いたけど、その他にも目を引くところがあって、左の写真の通りシリウスの「旗」が翻っている。参加チームがそれぞれ旗を持ち寄ってゲーム中に掲げるのはプロアマ問わず見られることだが、シリウスでもちゃんと旗を作っていたことにちょっと嬉しくなった。
ユニフォームは準決勝はグレー、決勝は白主体のもの。しかしよく見ると、グレー、白の単色ではなく、生地にストライプが入っており、光の当たり具合によってストライプがきちんと見える凝ったものだ。パンツの両脇には黒の三本線が入っており、ひょっとしたらアディダスの協力があるのかもしれない(昨年はアディダスがスポンサーになっていた)。キャップのマークはSマークのみとちょっとシンプルに過ぎると思ったが全体的にかっこいいと思う。
さて、ゲームの方はというと、
1番:隠善G(CF)、2番:籾山G(2B)、3番:佐藤M(RF)、4番:定岡M(LF)、5番:加治前G(DH)、6番:青松M(C)、7番:麻生S(3B)、8番:生山(1B)、9番:大嶺M(SS)
投手:笠原G(4回)→古川G(2回)→リンM(1回)→木本M(1回)
東海理化とぶつかるも、全体的に元気がなかった。

終わってみれば3安打1得点。特に元気がないのが佐藤、定岡のマリーンズ勢。定岡は見逃しが多く場内からため息がもれていた。育成選手でない選手にとっては居心地があまりよくないのかもしれない。本塁を守った青松は準決勝で2ランを打つなど気を吐いたが、決勝ではワイルドピッチを見失い本盗を許すなど、ちょっとドタバタしてしまった。
読売のHPのシリウス関連のニュースを見ると、監督はじめ選手達も普段と勝手が違い緊張していたらしい。ベンチからの声は東海理化の方がずっと出ていた(これは今回に限らずプロアマ戦はたいていそうだが)。
東海理化は出てくる投手がみんなレベルが高く、激戦の東海地区でトヨタやらJR東海なぞを相手にしているだけはあると思った。どうりで全足利が歯が立たないわけである。


スタンドはというと、一番多い時で300人足らずくらい。シリウスのおかげで多少はメディアに取り上げてもらえたとはいえ、もっといても良かったと思う。1塁側には巨人の選手の名前を掲げて応援しているファンもいたし、熱心に一眼レフで撮りまくる女性もいた。なんでも、2日前はジャイアンツ球場でイースタン戦を見ていたらしい。それから車を飛ばして新潟まで来たとのこと。バックネット裏には、東海理化に大きな声援を送るグループもいた。彼らは皆、マイナー野球の同士である(と内心で勝手に思っている)。
3-1で東海理化が勝利したのち、閉会式もあったのだが、それは見ずに球場を後にした。次にここに来るのは果たしていつだろう。