JABA新潟大会(その1)

準決勝 シリウス 3 - 2 Hard Ball Club金沢
準決勝 東海理化 8 - 0 全足利クラブ
ハードオフ・エコスタジアム新潟 観衆250〜300人(目測)

前日のうちに佐渡での山旅から本土へ帰還するも、ゴールデンウィーク中の宿泊施設の確保に苦労した。新潟だからホテルもいっぱいあるだろうとタカをくくっていたらどこも満杯らしく、ようやく新潟から数駅離れたところにあるビジネス旅館を確保できた。どうも、新潟はビジネスホテルの数も思ったほどないらしい。
昨年こけら落としとなった新しい新潟県立野球場新潟県人の期待は大きいとみえ、昨年はじめて行ったBCリーグの新潟戦は15,000人以上の観衆で埋まった。サッカースタジアムの「東北電力ビッグスワン」とは道路を隔ててちょうど向かいに位置する。車で走っていくと、水田の中に二つ巨大な建造物が浮かび上がる様子が面白かったので、一枚遠くから撮った。

社会人野球新潟大会は今年で54回を数えるも、強豪チームもそれほど参加しない目立たない大会だったのだが、今回初めてNPBイースタンリーグの混成チーム・シリウスが参加するため、一般紙でも扱いが目立っていた。結成された昨年は非公式戦だけだったが、初の公式戦参加となった。昨年僕も1試合だけ見たが、そのときと比べユニフォームもまともになったし、力の入れ方が違っていると思う。
立派なスタンドの入口の階段前に机が置いてあり、野球協会の方がチケット(500円)とパンフレット(200円)を売っている。目立つ看板も無し。球場の威容に比べ、このマッタリ感は何だ(笑) 一昨日のBCリーグがこじんまりとしながらもグッズや焼きそばの売店があったのに比べると落差を感じる。
第一試合はすでに始まっていて、シリウスが1点リードされている。相手はクラブチームのHBC金沢。むむ、バイタルネットはどうしたんだ?3-5で金沢に破れたらしい。企業チームがクラブに負けるという、ちょっとした事件(でもないか)だ。

シリウスは巨人とロッテの選手が大半だが、ヤクルトから塚本浩二、麻生知史の両育成選手が出ていた。パンフレットを見るとシリウスの選手名簿にはかなりの人数が書かれていたが、ベンチを見る限りその全員はいない模様。巨人からは隠善、加治前といったイースタンのレギュラークラスも出ていた。ロッテは定岡、佐藤賢、青松といったイースタンでレギュラー落ちしている選手が主。
試合は4回に青松の2ランが出て逆転、何とか僅差でシリウスがものにした。HBC金沢の先発投手は百々(どど)という選手で、公式戦ではよく好投している投手らしく名をよく見る。打撃ではプロの球についていけなかったようだ。
新しいハードオフスタジアムはなんとなく造りがシンプルで、マツダスタジアムと比べてもコストダウンの雰囲気もあるのだが、今までの新潟の野球場と比べケタ違いのレベル。2階席からの眺めも壮観だ。ただ、内野の金網が粗く太いせいか視界はいまひとつだと思う。バックネットの網目も神宮の方が細かくて見やすい。



続く準決勝のもうひと試合、全足利と東海理化の試合も目的のひとつだが、残念ながら勝負にならなかった。昨年は強豪企業チームとの試合が少なく、久しぶりで楽しみだったのだが序盤で勝負がついてしまった。二人の大卒新人投手に企業相手の経験を積ませる意図だったかもしれない。3番手で登板したエースの本間裕之は、経験もありマウンドさばきも新人とは違っており、東海理化を無失点に抑えることができた。
ただ、それ以上に7回で1安打のみとは・・東海理化金丸将也(中部大)という投手はドラフト候補に名があがったこともある好投手で、この日は最速146km。クラブレベルでなかなかこのクラスの投手と対戦できないかもしれない。
(その2につづく)