(ひいきチームその1)全足利クラブ

僕は社会人野球では全足利クラブのファンである。

足利市民でもないくせに。(ちなみに横浜市民)



ただ、全く縁がないわけではない。僕の母が足利生まれであり、小さいころは時々足利に行っていたので、足利という街は知っていた。全足利クラブというチーム名もなにかの会話で聞かされていたので覚えていた。

ただし、このチームがかなりの強豪であることを知ったのはもっとずっと後になってからだ。より意識的に野球を見るようになり、いろいろ雑誌やら新聞(うちは毎日新聞である)を読むうちに名前が出てくるのだ。


初めて直接試合を見たのは、2006年に足利で行われた全日本クラブ野球選手権。


この年はあの欽ちゃん球団こと茨城ゴールデンゴールズが設立されて2年目で、定員2,670名の足利市硬式野球場が超満員に膨れ上がったのを覚えている。(ほんとうに座る席がなかった)

僕はこの観客はほとんど欽ちゃん目当てだろうと思っていた。社会人野球の、しかも企業チームが1チームも出てない大会など、観客が来るとは思えなかったからだ。

事実、GGがコールド勝ちを収めた第2試合が終わると、観客が立ち去りはじめた。


ところが、ごそっといなくなるかと思った観客が残っている・・

ざっと見渡すと、夏の日差しを避ける屋根の下は満員。バックネット裏もほぼ満員。スタンド全体は6割埋まっている。ざっと1,500人はいる。

第3試合は、地元・全足利クラブ

事前の予想を裏切られた。スタンド上部には選手応援のノボリがずらり。おまけに声援。試合は圧勝。

球場を出ると表に出店があり、なんと全足利のグッズを売っていた。帽子やらタオル、リストバンドがあった印象がある。

ここはプロ野球チームではない。社会人の、しかもクラブチームだ。


新鮮な驚きだった。評判を聞いていた実力もあいまって、僕はこのチームにますます興味を持った。

(つづく)