平日限定の一戦@神奈川県野球交流戦

MHPS横浜 2 - 6 横浜DeNAベイスターズ
8/19 横須賀スタジアム 観衆約500人(目測)

夏休みをもらった。
平日に休みなどめったに取れない自分としては、平日にしかやっていない野球も見たい。するとたまたま、あの「神奈川県野球交流戦」がやっていることを知った。夏休みを決める際はまだ大会日程が決まっていなかったので、これは本当にラッキーの一言。ただ秋雨前線が伸びているので天気だけが心配だった。
開始1時間前に着いたが会場の横須賀スタジアムは駐車場もまだ空いている状況。球場前のパン屋は開いていたが、となりのカレー屋はやってない。グッズ売り場とチケット売り場は閉じてる。
入口では関東学院大の部員があいさつしてくれ、無料のパンフレットをくれた。中身はメンバー紹介がほとんどだが、カラーでお金もかかった印刷物だ。裏面に「健康体力研究所」なるメーカーのプロテインの広告がある。

平日昼過ぎということもあって、スタンドはお客も少ない。ただMHPS横浜の方がスタンド入口でうちわとパンフらしきものを配っていて、三塁側にはノボリを立てていた。少しずつ入ってくるお客もMHPSの応援の方が多そう。一塁側ではいつものベイスターズ応援のお兄さんがいる。
MHPSのノックの時にも、DeNAの選手達がじっと見つめていたのが印象的。

先発はMHPSが鶴田祥平、ベイスターズ東野峻。場内アナウンスで面白かったのが、ベイの選手を紹介する際に経歴が学歴でなく、最終の所属チームになっていたこと。だから荒波翔は「3番、指名打者、荒波。トヨタ自動車」と紹介してた。
13時に試合開始。アマチュア流のホームベース前挨拶はなく、いきなり守備について試合が始まる。

ベイの東野は初回先頭の五十嵐大典にいきなりヒットを浴びるなどあまりよくなく、2回は2死から竹内啓人(明治大)が2塁打を放ち、村山正誠(常葉学園菊川)が粘りに粘ってライト前タイムリーで先制。3回も五十嵐が2打席連続ヒットで出ると、円垣内学(横浜創学館)のセンター前ヒットで2点目をあげる。東野は3回で6安打くらい打たれて交代。
ベイスターズは序盤からランナーは出すも点につながらなかったが、3回、内村賢介ポテンヒットと荒波への死球、柳田殖生の内野安打で無死満塁とし、加藤政義の内野ゴロでます1点。続いて赤堀大智、松井飛雄馬の連続三遊間タイムリーで3-2と逆転に成功する。この試合のベイのスタメンは社会人出身が実に多くて、JFE西日本、トヨタセガサミー三菱重工広島、NOMOベースボールクラブ、ホンダと揃っていた。(その後選手交代で住金鹿島とNTT西日本も加わる)

13時の試合開始後も少しずつ観客が増えてきて、普段の試合ほど多くないがそれなりに入ってきた。試合中に東芝ENEOSの選手達も入ってきて一緒に観戦。あと横浜隼人高の選手達とか、どこかの中学校の選手達も練習を終えて来ている。ネット裏は、ベイのファンと社会人ファンの人が半々くらいだったろうか。個人的な感想だが、関東の社会人野球ファンはプロではベイスターズが好きという人が多い気がする。あくまで気がするだけだが。

これは三塁側でカメラをまわしていた人達。なにかの取材?それとも、MHPSの広報用ビデオでも撮っているんだろうか。



4回からベイは加賀美希昇(法大)が登板。とても出来がよくて、MHPSに仕事をさせないようになる。MHPSの竹内や五十嵐とは六大学時代に対戦があっただろうか。
MHPSの2番手は小林寛(八戸学院大)。DeNAに同じ右投げ、大阪出身で同姓同名の投手がいるがもちろん別人。
6回裏にベイは先頭の関根大気がセンター前で出ると、途中出場のつる岡賢二郎の右中間タイムリーで4点目。小林はコントロールが悪く、四球と死球で押し出し、さらに松井飛雄馬の犠牲フライで6-2としリードを広げてしまう。

MHPSはベイの継投の前にランナーが出せない。僕が期待していたジョッシュ・ロマンスキーも四球ひとつのみであとは凡退。スカウトも見ていたはずなので、期待に応えられず残念に思った。都市対抗予選の活躍が印象に残っているので、どこかNPBに拾ってもらえればと思うのだが。
天気は時々ポツポツと降ったりやんだりを繰り返す感じ。雲が暗いので、7回には照明に灯が入った。

MHPSは7回にコラレスが登板しベイ打線を抑えるがみどころはそれまでで、ベイの加賀繁―安部健輝の社会人リレーの前に得点はならず6-2で終了となった。ベイスターズはこの大会でまだ優勝がないので、勝ったのはよかったのだがもう少しMHPSも粘りを見せてほしかった。

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第2試合は途中まで観戦。ENEOS橋戸賞投手・大城基志が東芝に打たれまくり、2回で5失点という内容だった。5回で退出したが、横須賀で社会人同士のナイターはとても珍しいものだ。


20日の決勝は、ベイスターズ東芝と延長14回の末2-1で勝ち、大会初優勝を果たした。