巨人「G2プロジェクト」とは

遅ればせながら2015年最初の記事。
年末年始のマイナー系の話題はあまり目立ったものがなかったが、その中でも目を引いた記事がこれ。巨人が2軍の活性化プロジェクトを始動するらしい。
http://www.hochi.co.jp/giants/20141230-OHT1T50170.html

  • 週末だけでなく平日にも、サイン会やトークショー
  • 試合前やイニング間でもイベント
  • 地元・稲城市とコラボ
  • 2軍の地方遠征を増加

といったところがこのプロジェクトの中心となっている。
ジャイアンツ球場の公式戦は久しく行っていないが、鎌ヶ谷や横須賀で見られるようなショーアップの試みというのは言われてみれば確かに少ない。
地元の稲城市ともこれまで全く接点がなかったと思う。そもそもここって「あのジャイアンツの練習場」という、ある種隔絶された空間が成り立っていて、地域とのつながりと言うか、連携といった考えが持ち込まれていない特別な場所だった気がする。(東京都と神奈川県の県境あたりにあるため、「地元」がわかりにくいという理由もある)
巨人が2軍のファンサービス向上に力を入れ始める理由はよくわからない。上記の記事にはそこまで突っ込んだ内容は書かれていなかった。
おそらく長い目で見て危機感があるのかなという気はする。2軍の遠征を増やすというところが特に。単に「2軍の観客増加を狙う」というよりも、2軍の若手を身近に見る機会をもっとアピールすることで長期的なファンの獲得を目指す、という地味な取り組みをはじめたのではないかと。マイナー野球好き的な見方をすれば、独立リーグの地域密着の取り組みが球団幹部の印象に残ったのかもしれない。


ただしこういう活動は、チーム単独でやるよりもイースタン7球団でまとまってやるほうが世間へのインパクトは大きいと以前から思っている。そういう話がもし出てきたとしても、チームごとに2軍に対する力の入れ方(ファンに対する、という意味で)に差があるので、話がまとまらないのは想像できる。とすればNPBがリーダーシップをとって、球界全体で取り組んでみるというのが理想的なのだが。


理想論はともかく、巨人が2軍に力を入れるということもあるので、遠征が増えるのを期待している。東北、北海道だけでなく、BCリーグ本拠地への遠征も増やしてくれないだろうか。
去年の僕は社会人野球が多かったので、今年は2軍戦を増やそうかと思っている。