惜別球人2014

今年もあと数日。
今季限りで野球を離れると思われる選手がプロアマ問わずたくさんいる。そのなかでも、個人的に思い入れのある選手もいた。
社会人では、全足利の庭月野隼と横浜金港の菊沢竜佑の両投手。全足利の大黒柱・庭月野は残念ながらNPB入りはならなかった。彼を最初に見たのは日立での都市対抗予選だったが、その時のマウンド上の「雰囲気」の良さが印象に残っている。インコースいっぱいの145km直球で見逃し三振!とか、変化球のキレのおかげか相手チームのバットをバキバキ折ったりとか、この人はぜひNPBで見たいと思ったものだ。
2013年都市対抗西関東予選。横浜金港と三菱重工横浜の第3代表決定戦、菊沢の7回2失点の好投は忘れられない。9回2死からの同点、そして延長10回のサヨナラ勝ちで歴史を変えることはできなかったけれど、敢闘賞を受賞した彼に対して三菱の応援席から大拍手が起きたのは当然のことだった。
神奈川の予選と言えば、2009年の都市対抗予選。三菱重工横浜と日産自動車の死闘。延長15回引き分け再試合→再試合も延長という、歴史に残る大試合に登板していた日産のエース・石田祐介投手。住金鹿嶋から退部が発表されていた。
元日産の選手は今でもいるけれど、個人的に「エース」と呼べるのはやっぱりこの人でした。北関東予選でマウンドに上がるのを見られたときはうれしかった。ENEOSの池辺啓二選手の引退がニュースになっていたけれど、僕としては石田選手の引退のほうが大きい。


今年は1試合しか見られなかった独立リーグ信濃の杉山慎投手が2度目の退団となった。昨年いったん引退していたのだけれど、大塚晶文が監督に就任することになりもう一度学んでみたいと再入団を果たす。それでも9勝6敗、防御率2.90の成績を残した。


そのほかにも知っている名前の選手がたくさん退部、退団する。退団後の進路の情報が得られるのはNPBだけで、社会人、独立Lはわからないことが多い。ひょっとしたらどこかで野球を続ける選手もいるのかもしれない。
いずれにしても、グラウンドでいいプレーを見せてくれた皆さんに幸多かれしと願わずにはいられない。