たんぼの向かいで2軍戦@イースタン 巨人x横浜

巨人 7 - 4 横浜
6/14 上府中公園小田原球場 観衆1,268人

ここのところ頭の中が都市対抗予選でいっぱいだったが、そんな予選も13日で終了し全代表が出そろった。
少し他の野球に頭を切り替えないと頭のなかが社会人野球ばかりになってしまう。ちょうど以前から行きたかった小田原球場の試合があるので、行ってきた。


改装中で狭い小田原駅前からバスに乗る。乗ったのは臨時バスだったのだが、乗客は僕を含めて3人、観戦目的は2人。すでに試合開始が過ぎているせいだ。小さいバスは狭い道を行ったりしながら30分近くかけて球場近くのバス停に着いた。

今年、僕はNPB2軍の試合は地方開催を中心に行こうと思っている。小田原はそのひとつで、来るのは初めてだ。球場前には屋台カーがひとつと、ビール売り場がひとつとやや寂しいかんじ。ビールを買うと、わざわざ紙コップに移される。本拠地球場以外でこれは珍しい。「ここは市のほうからそうするように言われてるんですよ」とのこと。

2軍戦ではかなり高い2000円を払ってスタンドに入ると試合は2回の裏でまだ0-0。スタンドは良く入ってるが混んでいるというほどじゃない。この上府中公園小田原球場は両翼95m、中堅120mで天然芝、外野芝生エリアを持ち、収容は1万人。相模原よりは小さいが横須賀より大きいといった雰囲気。
この球場の特徴は眺めが良いこと。どこの山かわからないがまわりを山に囲まれている。

ネット裏に座ると、屋根の隙間から山並みが見えるのが美しい。

そのネット裏の一番上に上ると、真後ろに田んぼが見える。道をへだててすぐ田んぼがあるのだ。小田原市街からちょっと離れているが、ロケーションはいい感じ。


肝心の試合は巨人戦。アウェイの巨人戦はずいぶん見ていない気がする。いつもと違い見慣れない水色ユニフォームが新鮮。
横浜の先発に柿田裕太(日本生命)が出ていてうれしい。昨年のドラフト1位であり僕は初めて見る。巨人は公文克彦大阪ガス)、関西の社会人同士の対戦。  柿田って、こんなに高く足を上げるんだな。「ハマのライアン・略してハマライ」とかどこかに書いてあったけど、定着してそうにない。

柿田は3回に早々につかまる。坂口、辻に連打を食い、さらに鬼屋敷のバントを三塁の宮崎が見送ってセーフにしてしまい、無死満塁。ここで藤村にセカンドの右を抜かれ2点。さらに大田の内野ゴロと矢野のヒットで計4点を失う。その裏に横浜のキャッチャーの嶺井博希が代えさせられていた。リードが悪いと思われたか。
4回裏に横浜は乙坂の内野安打と後藤のライト前でチャンスを作るが、中村ノリが三ゴロ併殺に倒れる。

それでもやっぱりオーラがありますね。


5回表にも柿田はヒット、死球でランナーをためると、石井義人にレフト横に運ばれ、これをレフトの関根大気がファンブルし2点追加。さらに再び坂口にライト横に打たれ7点目を取られる。この日は変化球でなかなかカウントが稼げず、直球を狙い打たれている感じだった。それにしてもよく打たれた。後でスコアを見たら7安打と出ていたけれど、連打が多くもっと多く打たれていたような気がした。

スタンドは、横浜戦にしてはめずらしく両チームのファンの数が拮抗している。小田原が巨人ファンの多い土地柄なのかは知らないが、三塁側でオレンジのタオルを振るお客が多い。それと、外野には巨人の応援団が数人いた。横須賀では巨人の応援団はほぼ見かけない。
一塁側の外野にはいつもの横浜応援団がいたが、なぜか湘南シーレックスの旗を振っていてちょっと懐かしくなった。あれからもう3年以上たつのか。

巨人は6回裏に好投の公文から、松本竜也に継投する。ここで横浜がようやく目を覚まし、「関根!合わせるな!強くたたけ!」とネット裏の熱いヤジを受け、関根が思い切り振り抜いてライトスタンドへソロ。さらに桑原、乙坂の連打。そして暴れん坊将軍のテーマで現れた中村ノリさんがショートの頭をライナーで越し7-2とする。ノリさんここでお役御免。
松本は暴投、四球と安定せず、結局この回3失点。ドラフト1位の松本、動向をあまり聞かなかったなと思ったら昨年ケガでほとんど投げなかったらしい。ちなみにお父さんは三菱重工三原の選手だったとか。
横浜は7回にも松本から井手の三塁強襲ヒットで4点目をあげたが、以後は得点できず。松本から田原誠次〜高木京介とつないだ巨人が7-4で勝った。

帰りはバスではなく、御殿場線下曽我という駅まで歩いたが、案内がほとんどなく、事前に調べてからでないとうまくたどりつけないと思う。
下曽我駅近くで入ったコンビニの店員さんは「巨人に7点取られたとか電話で聞いて、行くのやめちゃったんです」と行っていた。「でもノリが出ててヒット打ちましたよ」と言ったら、やっぱり行けばよかったかもと言う。涼しくて快適だったし行けばよかったのに。