俣野公園野球場で神奈川大学2部を見る


僕の住む神奈川県横浜市にはかつて、「横浜ドリームランド」という遊園地があった。
僕が行ったのは子供のころの1回きりだったが、今のディズニーリゾートにも匹敵するくらい大規模なものだったらしい。その遊園地の跡地にできたのが横浜市が運営する俣野公園野球場である。

跡地には球場のほか、横浜薬科大学や墓地公園がある。ここには開場まもなくのころにクラブ予選か何かで1回来たことがあるだけだ。
両翼98m、中堅122mという広さで、スタンドも3000人を擁する。施設はまだまだ新しく、主な活用は高校・大学野球で、プロ野球の開催はいまのところ無い。
この日やって来たときにやっていたのは、神奈川大学野球リーグの2部。横浜商科大や桐蔭横浜大、神奈川大が属する1部リーグの下に属するリーグ。歯科大学である鶴見大学防衛大学校という組み合わせ。終盤に入ろうとしていたが、すでに鶴見大が8-0とリードしていた。入場は無料だが、1部の試合は有料らしい。パンフレットは売ってない。

スタンドには他校の選手と選手の家族とおぼしき人達と、地元の人だけ。応援団はおらず、グラウンドに部員の声がよく響く。
このリーグは実力差がかなりありそうなリーグで、ネットを見たら毎試合2ケタ得点差で負けるチームがあったりする。部員の数にもだいぶ差がありそうだ。防衛大や歯科大、県立大や市立大、あとは写真学科が主の大学が所属していたりといろいろな大学が集まっている。

鶴見大は左右非対称のデザインが目につく。それに対し防衛大はオーソドックスなストライプに漢字。なんとなくユニフォームにも大学の持ち味が出ている。
やっている野球は点差ほど差があるようには見えなかったが、防衛大は点が取れず、8回コールドで終わる。場内アナウンスを聞いていると全国各地から選手が集まってきているようだった。


球場のまわりにはマンションがいくつも建っていたりコンビニやバスの折り返し場があったりと、大規模団地の中心地のような雰囲気で、遊園地の面影は全くない。最寄駅からバスに乗らなければならないのが難点だが、それを除けば環境も施設も好ましい野球場である。