記念大会は豪華メンバー@JABA足利市長杯

新日鐵住金鹿島 4 - 0 かずさマジック
全足利クラブ 0 - 7 富士重工業
新日鐵住金鹿島 7 - 5 富士重工業
4/20 足利市硬式野球場 観衆約400人(目測)

毎年恒例の足利市長杯。
今年の大会は出場チームが例年と違い企業チームばかり。第55回の記念大会という理由らしいが、僕が以前やはり企業相手ばかりの大会を見たのが第50回。5年に一度は豪華な顔ぶれを見られるということだろうか。
その豪華大会にパンフレット300円を買って入る(入場料は無し)。来たら、第一試合がもう7回。鹿島がかずさを1点リードしてる。午後からに夜にかけて天気が悪くなる方向だったので、ひょっとしたら早めに始まったか。
鹿島はかずさの篠原秀平(福岡工業大)を7回に攻略し4-0とし決勝進出を決めた。かずさは昨年の日本選手権優勝だが完封負け。僕は球場に着くのが10時半すぎになってしまい、もう少し早く来てちゃんと見ればよかったと後悔する。

これが両チームのユニフォーム。鹿島はやや明るい青になった気がする。「新日鐵住金」のロゴは、両チームともまったく同じもの。


一番お目当ての第二試合は隣町どうしの対戦。僕としては名前が変わったばかりのMHPS横浜との対戦が良かったのに、スバルに7回コールドで負けてしまった。先週日立大会があったので主力を休ませたかったのかも。

観客は例年より多い。かずさも鹿島もスバルも、いずれのファンもきているのがキャップから見て取れる。ただし、年齢層もいつもより高い気がする(笑)
300人はいるよなと思ったら足利の試合中に400人くらいに増えてた。足利と太田がほぼ同じくらいいる印象がある。スバルの三塁側にも少し応援のノボリや垂れ幕が出ていた。まあ半分地元みたいなものだし。
さて試合は、全足利は当然のようにエースの庭月野が先発で、スバルは2年目の吉田友大(青森大)。初回に足利が凡退したあと、裏に先頭の日置翔兼(立正大)が出、2死から四番・小杉直人(報徳学園高)の三塁強襲の安打で1-0。この小杉というバッターがとても雰囲気があって、かなり危険な香りがする打者だ。

1点先行されたが、そこからの庭月野はとても良く、球が全く浮かず両サイドをよく突いてスバル打線を抑えていく。この日はすごく球が切れていたようで、スバル打線のバットを2本(3本かな)折ってしまっている。
僕の前に座っていたご年配の方がかなり野球に詳しそうな方で、二人で会話しているのを聞くと「外、外って逃げないでインコース攻めてるからいいんだよね」と言っていたが、コントロールに自信があったんだろう。

スバルの吉田友大はほぼ真上から投げ下ろすフォーム。初球がボールになってしまうことが多く、制球がいまひとつな感じに見えたが、フォークと思われる落ちる球がよく効いてなかなか打てない。いや今日は打てませんでした。メモを見たら、3回に連打で一二塁にしたのと、6回に安打とバントで二塁まで送っただけだった。庭月野のほうが間違いなく制球は良かったんだけど。


中盤に入りスバルは円陣を組んでなんとかしようと気合いを入れてきた。早打ちを避けてよく球を見てこようとしたのか、5回によく球を見極めて四球を選ぶとようやく2点目。さらに2死二三塁からサードゴロに打ち取られるも、守備がまずく一塁セーフとなり3−0になってしまう。球数も増えてやや疲れてしまったか、ライト前に運ばれて2点追加で5-0。途中まで本当によかったので、惜しいイニングになった。
ただそれまでは大変見ごたえのあるピッチングでとても楽しめた。特にスバルの小杉との勝負などは緊張感があり、投球のさいに球場全体が「シーン」となるほどだった。「ザワザワ」と「シーン」の落差が面白い。応援団がいる試合では味わえないものだ。

全足利の2番手は中田智暁(専修大)という新人。この人、高校時代にはNPBのスカウトが数球団来たり、AAAの日本代表に選ばれたりと、栃木では注目された投手だったらしいが、大学時代はあまり記録が残っていないようだった。
「あの2番手のいいよね。伸びるよ」とスタンドで声を聞いた。ちょっと制球がアバウトですごく抜けたりする(バックネットへ直行したり)のだが、変化球が見た目けっこう鋭いし、球も速そうに見える。

結局試合はスバルが8回コールドで勝ち。繰り返しになるが、足利は打てませんでした。スバルはというと、良い投手を相手にしても相手の球をじっくり見極めることで勝機を見出していくところなど、やはり企業らしいしたたかさというか、場数の多さを感じさせた。比較的条件の整ったクラブであっても、実戦はやっぱり週末に限られるので、平日にも試合を多くこなす企業チームに近づくのはやっぱり容易じゃない。週末に天気が悪く試合ができないと、クラブチームはどこも頭を抱えてしまうようだ。
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第3試合も途中まで見たが、長くなるのでちょっとだけ。

去年まで桐蔭横浜大にいた小野和博。明治神宮大会で亜大、法大と抑えて注目された投手が登板してきたが、この日は制球に苦しんでいるような感じがした。
鹿嶋との試合も投手戦になったが、僕は時間があまりなかったので途中で帰ることに(他にも見たいところがあった)した。僕が帰ったあと、9回になんと満塁弾が出て試合が振出しにもどり、再び鹿嶋が突き放して優勝という、劇的な展開だったらしい。


この日見た他の小ネタはまた次回に。