せっかくの交流戦も@BCL信濃x千葉ロッテ

信濃 6 - 4 千葉ロッテ
4/5 ロッテ浦和球場 観衆約300人(目測)


ありゃ、ロッテのお膝元・武蔵浦和駅構内のロッテリアが3月末で閉店している。これってどうなんだろう。

以前ロッテの練習グラウンドの浦和に来たのは2009年。岡田がルーキーだった年に富士重工とのオープン戦があって、それを見にいったのが唯一。この日はそれ以来の観戦。ふだんは平日にしかやらない、BCLとNPB交流戦が週末にやるので行ってみた。
このロッテ浦和球場はたしか2年くらい前に改修されたらしいので、それを見たかったのもある。

ロッテの工場は以前に拡張されたというのをネットで見たが、球場まわりの記憶があまりないので、どこがどう変わったかよくわからない。ただ敷地内はいまだに工事をしているようだった。この拡張で一般客向けの駐車場がなくなったらしい。

信濃の選手達が乗ってきたアルピコグループのバスを見つつ球場に入る。この写真は試合後のものだが、改修されたスタンドはこんな感じ。これは三塁側で、以前はただの長椅子だけだったのが個別のベンチに変わっており、これが4列ある。一塁側は3列。ただし、いずれにしても位置は変わっておらず、内野の後方からしか見えないのは変わらない。

「ネット裏に席があればいいのに」と思ったが、バックネット裏の建物が思ったより背が高いのと、それにバックネットに柱が何本も立っており、観戦には非常に邪魔になる。まあそれでもここに席があればみんな上がりたいと思うだろうが、造るのにはかなり金がかかりそう。
僕が着いたのは試合の30分くらい前だったが、両翼ともすでに満席だった。予想通り、信濃の応援に来た人もたくさんいたが、その中になぜか「06ブルズ」のキャップを被っている人がいて軽く驚いた。いるんだな独立マニアって。


試合前、信濃の選手達は円陣を組んで気合いを入れるのに対し、浦和の選手達はいたってふつう。だがこの気合いの差?が序盤で出てくることになる。

信濃の先発はルークという長身の左投手で、アメリカ人。なんかいかにも球がバラつきそうな予感がしたが、投げてみたら意外とそうでもない。球はそれほど速く見えなかったが、打ちづらい。元はレイズのルーキーリーグから米独立リーグに移り、その後BCリーグのトライアウトを経てやってきたという。
浦和の先発はルーキーの二木康太(鹿児島情報高)。彼が2回表に信濃に一気につかまり、連打と四球で攻撃が終わらず、5失点を食らう。独立リーグ相手とはいえ高卒1年目だし、信濃のスタメンは結構球歴がある選手も多いので、経験(と気合い)の差が出たか。ストライクゾーンに来た球がことごとく弾き返されていた。序盤で5点は浦和にとってはつらい。

この球場にいると、外野の向こうに新幹線が見える。埼京線に乗っているとこのグラウンドが見えるので、球場から見たら鉄道が見えても不思議じゃないのだが、前回は三塁側にいたので気が付かなかった。まるで中野市営球場のよう。
・・・と3回途中までですでに開始から1時間。ずっと立ちっぱなしのうえ、昼飯を買い損ねたのでフラフラになってしまい、いったん球場の外で燃料補給をすることにした。
この球場、内野スタンド意外は立ち入り禁止部分が多く、まともに座るところがない。だからコンビニで昼飯を買っても、スタンドの席を取り損ねたら食べる場所がない。追浜だとネット裏の300人くらいのスタンド以外にもちらほらベンチがあるのだが。

・・というわけで1時間ばかり外に出たあとで戻ると、先発のルークががんばって無失点で投げている。6回にさらに信濃は1点を追加したが、その裏にルークがつかまり降板。さらに後続が打たれ6-4とされるが、8回から登板した抑えの篠田朗樹(春日部共栄‐武蔵大)がロッテ打線を抑えて逃げ切った。
球場に戻ったときは三塁側に入ったが、最前列にようやく席を見つけて座ることができた。でも、やはり試合に入り込むにはネット裏のほうが良い。西武第二も座るところが少ないが、あそこはまだネット裏で見ることができる。この試合でも、あちこちで立ったまま観戦を強いられているファンが多くいた。無料で見られる球場だが、この現状を見ると何とかならないかと思う。

なんともフラストレーションの溜まる観戦だったが、試合後には選手の姿を間近で見ることができた。信濃でプレーすることになった小林宏之や昨年から信濃にいる渡辺正人はファンにサインをしていたし、大塚晶文監督はほとんど全員にサインをしていた。


恥ずかしながら知らなかったのだが、大塚晶文という人はもともと千葉の出身で、社会人の日本通運(本拠地は浦和)にいた人だった。この対戦の裏には隠れた縁があったんだと再認識。