プロアマ横浜ダービーが実現@横浜金港x横浜ベイスターズ

横浜金港クラブ 3 - 11 横浜ベイスターズ
7/28 ベイスターズ球場 観衆約120人(目測)


安針塚の駅を降りると、「もう神輿は行きましたか?」と聞く地元の人の声が。聞くとどうやら地元のお祭りの日だったらしい。球場へ歩いていくとちょうど山車?が置いてある。この日は7月の終わりの日曜なので、ちょうどそういう時期だった。

この日は、前々から発表されていた、横浜金港クラブとベイスターズの練習試合の日。ただし、ベイスターズのページにはスケジュールに載っていなかった。以前はアマチュアとの試合でも載せていたのだが、最近は載ってない。そのせいか球場に30分以上前に着いた時に観客はそんなにいなかった。ただし、見覚えのある人が何人かいる。ディープなマイナー野球好きはこういう試合を逃さない。人のことは言えないが。
試合前シートノックで見慣れた2つのユニフォームを見る。見ていると肩の強さと送球の正確さが違う。ベイのシートノックの時は、金港の選手達もじっと見ている。クラブチームでNPBと対戦できる機会はめったにない。
試合前には金港の「ICHIKAWA」と書かれた選手が露木監督に連れられてベイ2軍の山下監督のもとへ挨拶に訪れた。元横浜のキャッチャーだった市川和正さんの息子さんが金港にいるのを思い出した。おそらく彼のことだろう。

練習試合なので特に挨拶もなくいきなり始まる。場内放送もない。だからメンバーは背番号をメモするしかなかった。
松本 白崎 梶谷 内藤 赤堀 桑原 モスカテル 乙坂 高城 P今井
クラブ相手だがほとんど2軍のスタメンが出ている。ただバッテリーの今井金太とモスカテルは育成同士で、常連ファンによると今井は初先発らしい。 いっぽう金港は僕の期待通り、都市対抗予選で大好投した菊沢竜佑(立教大)だった。三菱重工横浜相手に7回2失点を見せたが、きょうはどこまでやるか。
菊沢は1回に白崎にレフト前ヒットを与えるがあとはすべて外野フライで仕留める立ち上がり。これに対し2回表には金港の大砲・平野路尚を警戒して歩かせ、2死ながら三塁まで進めたあとタイムリーで金港が先制する。
神奈川の社会人を見てる人なら平野のことを知っているはずだが、ここの常連の人達は初めて見る人が多かったようで、その体格とフォームは強く印象にのこったようだ。彼をのぞくと、やはりベイスターズの方が全体的に体格が良い。

先制を許したベイだが2回裏には乙坂が振りぬいて高ーい打球を放ち右中間スタンドへ。これで同点。
ベイの今井は3回表、2死から金港の庄野に左中間2塁打を許し、ここで力が入ったか田中、平野と連続四球を与える。満塁まで行ったが内野ゴロで無失点で切り抜けた。
逆に試合が動いたのは3回表。白崎がまたもヒットで出塁すると続く内藤がタイムリー・2-1。桑原が犠牲フライで3-1、併殺崩れの間に4-1と続き、さらに乙坂が左中間に2点タイムリーで6-1と一気に突き放す。
菊沢は4回こそ併殺と見逃し三振で切り抜けたが、5回には赤堀にカウント1-3からストライクを狙ったところをレフトスタンドに持っていかれ、乙坂へのヒット→暴投で8-1とされる。それでもなんとか6回まで投げたが、球が高めに抜けることが多かったように見えた。ネット裏にスピードガンを持っている人がいて(でもメモはしてない)ひょっとしたらスカウトかな?と思ったが、だとしたらもう少しいいところを見せたかった。

試合が始まってからも観客はそれほど増えているわけでなく、のんびりと観戦できた。暑かったが、今年話題になっている猛暑というほどでなく(たしか予報では29度)、風が出ればけっこう快適に見られた。ただし球場内にある飲料自販機はほぼ売り切れ。ちなみに、駅から歩く途中にある酒屋でいつものように昼飯を買ったが、おにぎりの類はだいぶ売り切れていた。
スタンドにいると、後ろの方で高級乗用車が時折球場の外へ出て行く。球場に着いたとき、グラウンドにはあのラミレスや森本の姿も見えたので、ひょっとしたら試合に出るかなと思ったが、試合に出ることなく帰っていった。後で知ったがこの日ベイ2軍は朝早くから練習だったようだ。
三菱横浜から12安打を弾き返した金港打線も、5回から登板した安斉、北方、眞下の高卒3投手を全く打てない。特に安斉は5連続三振を取るなど、久しぶりに僕は見たがとてもよくなっていた。

逆にベイは7回、菊沢から代わった谷村から、乙坂がランナー2人置いてレフトへ流し打ちの3ラン!この日4安打目でスタンドが沸いた。それにしても逆方向への打球がすごく伸びるのが印象に残った。こんどイースタンで見るときは注目してみる。
9回表に眞下から代わった佐村トラヴィスの球が荒れまくり、3四球の満塁から冒頭に出てきた市川がセカンドの後ろに落とし2点を追加したが、そこまで。だいぶ力の差を見せ付けられてしまった。打つほうはもう少し打てるかなと期待して見ていたが、甘くなかった・・


試合後、途中で退いた松本啓二朗が金港の露木監督に挨拶をしていた。それと久々に見た細山田武史(代打で出て四球)も。監督が早稲田なので挨拶するかなと思ったら、予想通りだった。
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おまけ。道すがら見た地元の掲示板。ベイスターズ選手 コミセン演芸に出演」 
な、なんだこれは・・