もう20年もたったんだ

この日から僕は正月休みにはいったので、気楽な気持ちで朝ネットをつけた。そこでいきなり目に飛び込んできたのが、「松井秀喜 引退会見」。
その日、休みで晴れやかなはずの気持ちが、この日の天気のように曇り空になってしまった。


スポーツのスター選手には、スターなりのやめ方というのがあると思う。
今年の松井はシーズン途中解雇という形だったし、これでこのままフェードアウトするのでは、ものすごく尻切れトンボな終わり方だと思った。
老いさらばえた姿を見せたくないというのもあるかもしれないが、ファンは「納得」しない。「納得」とは、「ああ、もう力が衰えたんだな。引退もしょうがないな」という納得のことだ。
でもアメリカで途中解雇じゃ、日本のファンは目の前で「納得」できない。全盛期の力はないかもしれないが、できれば40歳までは日本のどこかでプレーしてほしかった。
でも・・いつのまにか20年もプレーしてたんだな。20年といえば、師匠の長嶋監督よりも長い現役生活だ。そう考えると、短いとは言えないよな・・だったら、しょうがないか・・


イチローが寂しがっているらしい。
中学の頃から知っている野球選手で唯一現役だったのが松井だったという。普段あまり接点がないとは言え、異国の地で戦う同世代がいなくなってしまったら、寂しいと思う。
これでイチローだけになってしまった。