(軽く怒)野球小僧・世界野球選手名鑑を買った



毎年恒例・白夜書房野球小僧・世界野球選手名鑑を買った。
この本を買うと僕は最初にあるページを開く。去年も同じことをした。それは、社会人野球のページの最初の部分。「社会人野球の観戦のツボ」。
・・・うーん、今年もまだ腑に落ちない。
この本はかつて2年連続で前科がある。あえて前科と呼ぶ。

日本の経済成長のカーブと共に成長してきた社会人野球。237チームを数えたそのピークは・・(中略)
今は80数チームになった社会人野球。日本独特の野球文化でもある社会人野球の「存続署名活動」のつもりで、さあみなさん、球場に足を運びましょう。(野球小僧・世界野球選手名鑑2009)

今の社会人チームの数、最盛期に比べ3分の1です。僕がプレーしてきた10年間でも50ぐらいのチームが店を閉めました。(野球小僧・世界野球選手名鑑2010)

呆れましたけどね。2年連続だし。クラブチームが勘定に入っていないのだ。
3分の1に減ったのはあくまで企業チームだけの話で、社会人野球のチーム数全体は長年300チーム台でたいして変わっていない。
企業とクラブでは実力が全然違うし、社会人野球そのものへの貢献度だってずっとずっと企業の方がある。数が少なくなっても、いまでも企業チームが社会人野球の中心であることに変わりはない。それは解っている。
しかしこう、最初っからクラブチームの存在を無視した書き方はどうなのか。今年は上記のようなあからさまな間違いはないが、

やっぱり、社会人野球は「会社の誇り」にならんと。

言ってることはわかるけれど、なんかやっぱり腑に落ちない・・これを書いている人は野球小僧のレギュラーのライターだけれど、どうもクラブチームを社会人野球と認めていないフシがある。僕みたいな門外漢はともかく、クラブチームの関係者の方はやっぱりいい気持ちはしないと思うんだけどねぇ・・


ちなみに、同じ日に社会人野球の「グランドスラム」も買った。こちらはグラビアや特集記事はもちろん企業チームが主だが、選手名鑑はクラブチームもきちんと取り上げられている。