イースタンリーグ 千葉ロッテ x 横浜

千葉ロッテ 2 - 3x 横浜
4/1 横須賀スタジアム 観衆957人

4月最初の日曜日、この日はいくつか選択肢があった。ひとつは東都大学野球の開幕戦(神宮)、イースタンの巨人x日ハム(ジャイアンツ球場)、それと横須賀の横浜x千葉ロッテ戦、の3つ。
東都の週末開催は貴重だったが、どうも母校じゃないと大学野球は気乗りしないうえ、東浜もドームで先月見た。ジャイアンツ球場は三塁側スタンドで花見ができるのだが、今年は開花が遅くてたぶん全く咲いていない。よって残った横須賀を選んだ。今週末はここも桜が見られるが、スタンド開放してくれるかはまだわからない。
横須賀スタジアムに着くと新生DeNAベイスターズの旗「継承と革新」がたくさんはためいている。そして脇に置いてあるチームバスのデザインも、チームスタッフのジャンパーのデザインもガラっと変わっている。今までは横浜が紺、湘南がエメラルドグリーンのイメージだったのが、今年から「紺とスカイブルーのストライプ」のイメージに変わり、個人的には爽やかさが増して非常に印象が良くなった。グッズ売り場でキャップを買うことにする。
DeNAになってからホームゲームは初めてだが、MCのケチャップさんはおらず、試合前イベントの司会もウグイス嬢がやっており、かつてのボールパーク風のイメージは若干薄れてしまった気がする。


試合は横浜の先発が小杉陽太、千葉ロッテ小野晋吾とアナウンスがあり少しスタンドが沸いて始まる。1回裏、そのシンゴから筒香嘉智がライトにエンタイトル2塁打を放ち1-0とするも、すぐ代走と交代。まだ走塁が無理なようだ。
小杉はストレートが伸び、小野は右打者への外角のコントロールが絶妙で、それぞれゼロに抑えていく。特に小野はクサい球ばかり放りファームのレベルでは打てない気がした。
4回、小杉は好投を続けるも内野陣が併殺を2つもし損ない、小池翔太(東海大)にタイムリーを打たれ同点とされる。
しかしその裏、死球→盗塁→内野ゴロで3塁まで進み、西森将司(IL香川)の内野ゴロ送球を一塁が落とし、2-1と再び勝ち越す。
ロッテの小野はとにかく外角いっぱいが決まり、そのたびにスタンドはため息がもれる。7回は光原、8回香月と好投されて横浜は打てず。ロッテも打線が沈黙したままで、投手戦なのか貧打戦なのかわからないが、スタンドが盛り上がらない。なんか眠くなってきた・・
この日は最高気温13度だったが、風があって日影は寒い。バックネット裏はわりとすぐ日影になってしまったのでジャンパーがないときつい。ライトスタンドにある2本の桜は、まったく蕾のままだった。

9回、スタジアムに北島三郎の「まつり」が流れる。マウンドは福山博之(大阪商業大)、一塁側からは「サブー!」の掛け声。なるほど、風貌はたしかに・・だ(笑)
このまんま逃げ切るかなーと思った9回2死、ランナー2塁でロッテは青野毅がライト線ギリギリのヒットを放ち2−2の同点に成功。3塁側、数は少ないがロッテのサポーターが恒例のロッテ式応援で盛り上がる。
10回はお互い0点、11回表も福田岳洋が抑えこれで横浜の負けはなくなった。11回裏の先頭はオスカー・サラサー(ただし綴りはSalazar)、ベネズエラ人の33歳。

前回ジャイアンツ球場で見たときは守りも打撃もイマイチで、長続きしないかなーと正直思っていたが、1塁側スタンドはよく沸く。僕は一塁側上段でデジカメ画像を確認していたのだがそこへ打球音。
ハッと思い顔を上げるとインパクトは見損なったが打球はレフトへ。グンと伸びる打球を見て僕を含めた一塁側スタンドはみんな手を叩いていた。いやいや、今日は来てよかった。この一発がなければ単なる貧打戦の印象しか残らなかっただろう。
試合後は全員が一列に並び挨拶。そして山下監督がこの日のヒーローを指名し、インタビューを受けるというスタイルに変わっていた。
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試合後に出待ちをしていると、よくサインをする横浜の選手が何人かいる。特に感心したのが筒香で、もう3年目でファームでも非常に注目される存在になったが、すべての選手の中で一番サインをしていた。こういう姿勢は松井秀喜に通じるものがあると思う。