BCリーグチャンピオンシップ 石川 x 新潟

石川 5 - 0 新潟
三条機械スタジアム 観衆2084人



上越の山へ登りに行ったついでに、新潟の試合を見に行った。
といっても、山のふもとから三条市までは遠い。ついでにという感じじゃない。長岡まで新幹線で行き、そこから在来線で東三条へ。
最初はバスに乗ることを予定していたが、歩いても行けそうだったし、そのほうが試合に間に合うので歩いてしまった。試合には間にあったが、僕の足で40分はかかる。脚に自信のない人はやめたほうがいいかも。
球場手前から道に車が溜まりはじめ、すでに臨時駐車場に車が誘導されていた。むむ、以前来たときはこんなに車は来ていなかったぞ。
球場前の出店はグッズ売り場と軽食が1つずつ。僕はそこで肉まんと生ビールを買い、そこらの芝生で食べてからスタンドへ入る。なんか、スタンドは結構人が多そうだし、暑そうだったからだ。
前日に新潟は石川に先勝し、ホームの2試合目が終わると石川に行ってしまうので、新潟は勝って2連勝にしておきたいところ。球場に入ると一塁側はもうかなりの人。ただ残念なのは、この球場のバックネット裏が工事中で、前の方の列しか座れなかったことで、そこはもうぎっしり埋まっていた。すごい人だ。いつものバックネット裏席に座れなかったので、いまいち試合に入りこめなかったのは残念。
新潟の先発は阿部拳斗(中越高−新潟証券(軟式))、石川はエースの南和彰(神港学園高−巨人)。南がとにかく出来がいい。初回から新潟の打者はまともにとられられず、三振、内野ゴロ、内野フライを築く。どんな球なのかネット裏で見てみたかった。
石川は1回、元明治大の主軸・謝敷正吾(大阪桐蔭高)がライト前タイムリーで1点。さらに3回には満塁からまたもライト前タイムリーで3-0と絶好調。6回にも石川は1点を追加する。

BCリーグの本拠地で僕が行ったことがあるのは群馬、信濃、新潟の3チームだが、ここ三条でも新潟のファンは多い。ただ、新潟と信濃ではファン気質というか、そういうものが若干違うような気がする。信濃のファンの方がなんというか、良くも悪くも熱い。BCリーグの試合で審判へのヤジが一番多いのは信濃のファンな気がする(あくまで気がするだけだが)。「ファンは熱心だけれども弱い」という意味では、BCリーグのなかで阪神みたいな存在になりつつあると思っているのだが。
これに対し石川のファンは100人くらいいただろうか。車道を歩いていて石川ナンバーをちらほら見かけたので、この3連休を使って石川県からわざわざ来てくれたんだろう。この日の応援はラッパや太鼓つきでNPBのそれに近かった。
7回には新潟側のスタンドで風船飛ばしも。風船が飛んだあと、脇でサッカー大会をしていた子供達がいっせいに駆け寄って風船を拾っていたのが面白かった。
スタンドには球団関係者がおり、新潟のファンが「今年は誰かドラフトで指名されますかね」と聞いているのを耳にした。関係者の人はやはり言葉を濁していたが、ネット裏に某パ・リーグ球団のスカウトが見に来ているのを明かした。さて、誰を見にきたんだろう。ちょうど、マウンドにはなかなか面白そうな左腕が上がっていたので、ひょっとするとこの投手かな?などと想像したりする。

さて、今回新潟まで見にきたのは、あの高津臣吾が登板するのをまだ一度も見たことがなかったというのがある。チームにいるうちに一度見ておきたいと思いつつなかなか見られなかったからだ。
しかし、この日の南は良すぎた。新潟は6回にようやく初ヒットを打ち、さらに連打が続くが、結局この日のヒットはこれら2本だけ。南は9回を2安打完封と完璧な出来であり、高津の出番は結局なかった。
試合終了後、ごった返す球場外で人が並んでいる。高津のサインをもらえる人というのが何人かいたようで、しばらくすると高津本人が出てきてサイン会となった。他の選手がみな並んでファンの見送りをしているのに対し、さすがに扱いは別格だった。
この皆で並んでお見送りというファンサービス、活躍すればファンが寄ってきてサインをねだられるのだが、試合に出られなかったりするとそれもない。選手にとっては結構シビアな時間だと思った。


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