交流戦 巨人 x 群馬ダイヤモンドペガサス
巨人 2 - 1 群馬
ジャイアンツ球場 観衆約200人
4月にはいり、今年ようやく初観戦。
例年3月が個人的に猛烈に忙しいので野球どころでないのだが、今年はそれに加えて例の大震災のせいで、野球を見て楽しむ気になれなかった。それに試合中止ばかりでもある。
今月で言えば、下旬に開催予定だったJABA足利市長杯が中止になった。うまくいけば巨人と全足利が対戦する予定だったのだが、残念だ。
しかしながら、NPB2軍だけはすでにシーズンは始まっている。ほとんど報道されないが、野球界で一番まともに日程をこなしているのは、おそらくNPBのファームではないかと思う。
ようやく土日に休みがとれ、見に行ったのはBCリーグ・群馬との交流戦。数日前に見つけたものだ。
ジャイアンツ球場に着くと、照明塔が６基完成していた。深緑のポールが真新しい。約２億円かけたと聞き、今年からガンガン活躍してもらおうかと思った矢先にこの震災、電力危機である。おそらくファームのナイターのプランも大幅に変更を余儀なくされるだろう。個人的にも残念だ。ここなら仕事の帰りに少し見られるかと思ったし。
巨人の先発は斉藤圭佑、群馬は高卒３年目エースの堤雅貴（高崎商）。リーグＭＶＰにもなったこの投手は身長こそ180いかないが体重が80超とがっちりした体格。フォームも安定しているように見えた。チェンジアップ？と思われる変化球が決まり、3回を投げて巨人を内野安打1本に抑える好投を見せる。ただちょっと球数が多いか。
巨人の斉藤は球が集まりすぎてるのか、1、2回と右翼線に集中して狙われ6安打を浴びるが、好守もあって1点どまり。
スタンドは思ってたよりも人の入りは多い。非常に暖かく、セーターを脱いでも大丈夫なくらいだったせいもある。いつも開いてる売店もあまりたいしたものはなかった（焼きそばとかスナックくらい）が、車で来てなければぜひビールを空けたかった。
三塁側に少年野球チームの一団が来ており、群馬にヒットが出ると盛り上がっていたので地元からわざわざ来たのかと思ったが、そうでもないらしい。たぶんOBが群馬に所属しているんだろう。
その群馬、4回からマウンドは左腕の清水貴之へ。全足利のOBだ。
以前に見た時も、球数が多くなりがちなピッチャーだったが、今日も多め。しかし左のスリークォーターから投げるスライダーが効果的で、2回を無失点。群馬はさらに金正恒（韓国・慶熙大)が3回無失点と、ローテ投手を継投させてゼロ行進を続ける。
「ジャイアンツのユニフォームが泣くぞ！」とのスタンドのヤジもやむなし。巨人は打ち損じが多い。投げるほうは3回以降ほぼ無安打に抑えている（特に7回からの土本（ＪＲ東海）の速球は圧巻）のだが。
しかし最終回、代わった群馬の越川（サウザンリーフ市原）に巨人は3連打を浴びせ、ようやく逆転勝ち。なんとかプロの面目を保った・・いや、BCリーグも「プロ」だからこういう言い方はおかしいか。 今日の試合も、うっかり「プロアマ交流戦」と言いそうになるが、正確には「プロプロ交流戦」である。
一塁側の巨人のダグアウトの上には、「がんばろう！東日本」の大きな看板が。この試合は無料なので、ぜひ観戦料ぶんは募金したかったのだが、残念ながらそういったものは置いていなかった。 何も「チャリティー試合」と大掛かりに銘打った試合ばかりがチャリティーではない。こういう少ないながらも観客のいる所にもぜひ、募金箱のひとつは置いておくべきだと思う。
