世界大学野球準決勝 日本vs米国@横浜

日本 2 - 4 米国
横浜スタジアム 観衆6500人

初めて日本で行われた世界大学野球選手権大会、始まって1週間近くたつが、仕事で遅くなったり週末は出かけていたりで、行くことができたのはこの日が最初。仕事が早く終えられたので、東横線に乗って急いで横浜スタジアムへ駆けつけた。今日は猛烈に暑く、会社を出た時にもまだまだ陽が高かったが、日本大通り駅に着いたころはだいぶ夕暮れだった。いつのまにか日が短くなっているのに気がつく。
スタジアムに入ると2回の裏アメリカの攻撃中。スコアはなんと2-4で早くもリードされている。ただしアメリカのヒットは2本。日本の投手は・・斎藤(早大)・・どうしたんだ。(帰宅したあとニュースで、四球と死球でランナーをためた後に満塁弾を浴びたことを知る)2回裏もランナーを出していたが斎藤ここは抑える。

落ち着いて席を探し、一塁側のわりと低いところに腰をおろしおにぎりを頬張る。空を見ると夕焼け。グラウンドを照らすカクテル光線が綺麗だ。ちょうどマウンドに斎藤が上がっていたので一枚撮る。ありそうでなかなか見られない光景だ。
夕焼けはいいとして目の前の試合がなかなか動かない。アメリカの投手はソニー・グレー(バンダービルト大)といいプロフを見ると180cmで上背はないが、馬力があるタイプでとにかく球は速い。だいたい直球は153kmは出ているし、落ちる球も見受けられた。日本の打者はまともにとられられていない。

僕がスタンドに入った時点でもバックネット裏はかなり入っており、この間行った都市対抗予選より入っている。ただ何といっても違うのは、応援団が全くいないので球の音やグラウンド内の声がよく聞こえることだ。アメリカの大学チームの声など初めて聞いた。
客層を見ると、都市対抗予選の時みたいに企業のサラリーマン系の人達ばかりという訳でもなくバラエティに富んでいて、プロの試合のように少年達が多かったのが印象的だった。この日は全席自由席で、外野は開放していなかった。
斎藤は2回以降は完全に立ち直り、最速143kmの直球や投げはじめたばかりのチェンジアップなどで組み立て、いつもの「なぜか抑えてしまう」彼に戻っていた。特に野選で1、2塁とされた後の三振締めは見事だった。
だがとにかく打線がグレーをとらえられず、特にキーとなる伊志嶺(東海大)と伊藤(慶応大)が無安打なのが痛かった。

7回の日本は乾(東洋大)がボール先行ながら抑え、8回は大石(早大)が150kmを連投し3者連続三振を奪うなどスタンドを沸かす。
8回からアメリカはノア・ラミレス(カリフォルニア大フラトン校)を2番手に出す。テークバックの小さいスリークオーターで140km台後半を出し、打ちづらそうだなと思ったがやはり日本は打てず、敗戦。日本は3安打に抑えられた。これでは勝てない。
初回に斎藤が荒れてしまったのが悔やまれた。2回以降はとても良かったのに・・また叩かれてしまうのかと思うと悔しい。
3位決定戦は韓国と土曜日に神宮。すごい炎天下だ。行くかどうか迷っているところである。