岡田幸文、初スタメン観戦記

セ・パ交流戦 千葉ロッテ x 読売 4回戦
千葉ロッテ 8 - 1 読売
観衆 29,588人


NPB一軍の試合を見に行ったのはいつのことだったろう?
かつて渋谷区の神宮前に勤めていたときは神宮球場が近かったので、松井秀喜(当時読売)見たさにまれに会社帰りに入ったことはあるが、それ以外はとんと記憶がない。
プレーは一流(たぶん)だけど、あの人の多さ、チケットの高さが頭にあり、社会人などのマイナー野球を見はじめてからはそっちばかり行くようになった。
でも今日は見に行かねばなるまい。全足利クラブ出身2人目のNPBプレイヤー・岡田幸文の一軍デビュー。会社に行く前からそう決めていた。

海浜幕張駅からシャトルバスが出ているが長蛇の列。歩いても15分くらいなのでテクテク歩く。まだ陽も高くて、球場前についた6時30分ごろはちょうど夕日に染まりそうな感じで綺麗だった。球場前は屋台の数がすごいが、すでに食料は買ってあるのでそのまま中に入る。
「うっ、すごい人」2階席に上がって見渡してみても、どこにも座るところはない。だが、それもすぐに気にならなくなった。オーロラビジョンのスタメン表。


「9番 センター 岡田」
スタメンだっっ!!
途中の代走→守備固めだとばかり思ってた。いや、右のゴンザレスなのでもしやとも思ったが。もしあるとしたら1〜3番には入れられない、9番しかないと思ったが、当たった。
まだ2回の裏。初打席に間に合った。サブロー、福浦が連打。地鳴りの様な声援。ふだんマイナー野球ばかりの僕、ここで思わずビビる。
スタメン表を見れば、西岡やら井口、サブロー福浦里崎といった、レギュラー陣ばかり(当然だが)。そしてこの大声援・・
「本当に岡田はこの中に混じってやるのか??」
しかも連打で盛り上がっている。もしチャンスを潰したりしたら・・
自分が打席に立つわけでもないのに、足が震えた。いやマジで。
と思ったら里崎のゴロで福浦が二三塁間に挟まれる。大観衆ため息。助かった(笑)。前の人が失敗こいてくれた・・


「9番、センター、岡田」・・初コール。
応援団はワーっと沸くも、内野は遅れて拍手。そうだ、やはりみんな彼のことを知らないのである。
しかし、じきに応援団を中心に岡田コールの大声援。打席はいつもの彼。
泣きそうになった。
(長いのでつづく・・)