かずさマジックはいかに変わったか

について書かれた記事が、東洋経済のサイトに出ている。
「根性がクソ弱い」チームを立て直す方法 | 野球界に見る 凡才がトップに登り詰める方法 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
社会人野球の記事が経済サイトに出るって珍しい。というか、専門紙(誌)以外が社会人野球チームを取材してくれるなんて嬉しい。
企業チームから親会社の予算が減り、市民球団に鞍替えするなかで有力選手があまり来たがらなくなり、勝てなくなり、やがてチームも低迷していく。そこから這い上がるために大幅な血の入れ替えを必要としたかずさ。2年間で3分の2を入れ替えるというのは、プロ野球ではできまい。TBS末期時代のベイスターズはどうしようもなく弱かったが、2年間で50人弱を戦力外にするなんて現実的じゃないし。
それにしても、記事の中で新日鐵と住金の合併という大激震のなか「おまえたちを残す武器が欲しいから勝ってくれ」という役員の言葉が生々しい。結果的にはかずさも鹿嶋も残ることになったとはいえ、当時は現場はすごい危機感を持っていたことがわかる。もちろんこれはかずさだけでなく、住金鹿島も全く同じ気持ちだったろう。
でも「同じ関東にふたつもチームはいらない」という議論がまた出てこないとも限らない。同じ関東といったって君津と鹿嶋じゃ場所が全然違うし、それぞれ地元にはファンもいるはずなので、まとめてしまえというのは乱暴な話なのだが。
そんな危機的な状況を迎えてしまう前に、新たな社会人野球のしくみをなんとか考えたいといつも思う。繰り返すが、「危機を迎える前に」だ。