NPBから独立リーグへの派遣、どうなるか？

先日突然飛び込んできた、NPBの育成選手を独立リーグへ派遣（”レンタル移籍”と称したスポーツ紙も）することが承認されたというニュース。その後、それほど詳しいニュースはまだ出てきていないようだ。
が、昨年12月に産経の連載でこんな記事があった。すでにNPB側は独立リーグへの選手派遣について今春の枠組みづくりを進めていたのだそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/111208/bbl11120811510001-n1.htm
独立リーグから入団させた選手を再び独立リーグへ派遣するのはおかしい、との清武氏の意見はたしかに一理ある。育成選手だから、独立リーグ時代より大幅に年俸が上がるわけでもないし（もっとも独立リーグはシーズン間しか支払われないから、育成選手になればオフにアルバイトをする必要はないけれど）。せっかく憧れのNPBなのにユニフォームは着られないし、年収もそんなに上がらないのでは・・
ただ、清武氏が目指した3軍制をつくることはすごいお金がかかる。今回の派遣案は巨人やソフトバンクのような策を取れない球団のために練り上げられたのかなと思う。あと、入団1年目の育成選手が派遣できないというのも、上記の清武氏のような意見をふまえたものなのだろう。
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この間、週刊ベースボールで今年度の12球団名簿が載ってたので、各球団の育成選手の数を数えてみた。この中には開幕前に支配下登録に上がる選手もいる可能性がある。

イースタンリーグ		ウエスタンリーグ
日本ハム	0	中日	4
巨人	23	ソフトバンク	22
楽天	6	阪神	9
ヤクルト	7	オリックス	7
西武	2	広島	12
横浜	5
千葉ロッテ	9

日本ハムと西武は派遣することはないと考えて、実際に派遣に動くとなるとイースタン、ウエスタンともに5球団。これに対しBCリーグが6球団でアイランドリーグが4球団。単に数だけなら同数になるうえ、ウエスタンリーグで一番西にある中日がBCリーグに派遣すれば釣り合いはとれる。特にイースタンがBCL、ウエスタンがILと決めているはずもないが、場所的にもそういう流れにはなるかなと思う。
ただ、ソフトバンクが昨年から3軍をチームごとILと対戦させている（ソフトバンク杯）し、横浜がBCリーグと対戦を増やすことを発表したのはつい先月のことだ。巨人も「第二の2軍」が健在だし、選手個人の派遣に踏みきるかどうかは対応が分かれるだろう。