BCLチャンピオンシップ第3戦 石川 x 群馬

石川 4 - 2 群馬
上毛新聞敷島球場 観衆885人

僕は野球ファンではあるが、鉄ちゃんでもある。といっても生ぬるい「鉄」であって時々鉄道の日帰り旅をする程度だが、16日は上越線で高崎〜水上を走っているSL・D51に乗りに行くことにした。なぜかと言えばこの日、前橋でBCリーグチャンピオンシップが開催されるからだ。独立リーグは神奈川からは遠いので、何か他の用事にからめて行くことが多い。登山とか温泉とか。言わば「旅+野球」だが、この話はまたいずれ。

時間に余裕がないのでD51は渋川で降り、折り返して前橋へ。両毛線前橋駅からバスで20分くらいで敷島公園バスターミナルに着く。Jリーグ・草津の試合も行われる正田醤油スタジアム(!)を横目に歩くと、今年改修された敷島球場の前に出る。ネーミングライツを導入し、上毛新聞の名が記された看板が大きく目立つ。入口付近の屋台村をうろうろしていると、BCリーグ代表の村山哲二さんがラフな格好で来場されていた。BCリーグを一から作り上げた、大変な苦労人だ。
場内から本日のバッテリー発表が聞こえてきて、群馬の先発は清水貴之。全足利のOBではないか。予想外だったのでちょっと驚いた。
敷島球場に来るのは初めてだが、外野が拡張されたうえ改築されており、真新しい印象。両翼が99mになり、収容は2万人以上だからNPBの一軍を年一回呼ぶには十分な容量。逆に、二軍やBCLには大きすぎる気がした。現にこの日の観衆ではやや閑散とした印象を受けてしまう。

群馬・清水と石川・佐藤広樹はともに安定した立ち上がり。ただ清水はちょっと球数が多め。球の出し入れで勝負するタイプなのか、くさい球で見逃し三振を取るケースが多かった。球速は130台後半で、最速は141kmと思ったより速い。ただ球を置きに行くというか、不用意な球があって、見逃し三振の次の打者に本塁打を浴びてしまう。
石川の佐藤は球速はそこそこだがカーブ?が良いように感じた。スタンドの誰かが「球がキレている」と言っていたが、群馬の迫力ある打線をよく抑えていった。
逆に群馬は内野の悪送球、元ホークス・本間満のタイムリーなどで失点。出入りの少ないうえに短期決戦ではミスをすると分が悪い。終盤に2点差まで寄るが後続を絶たれた。

さてこの敷島球場、バックネット裏の椅子も新しくなったうえに内野後方にフィールドシートとも呼べる、内野にせり出したエリアがあるのが特徴。NPBの本拠地でない球場でこのタイプのエリアがある所はあまり記憶にない。バックネット自体もNPB本拠地で使われている網の細いタイプで大変見やすい。ただひとつ、バックネット裏最前列から前に謎のスペースがあり、これがバッテリー間を遠く見せているのが難点だが、それ以外は印象の良い球場だった。良い改修をしたと思う。

石川は最後、元巨人で昨年のリーグ最多勝・南和彰を抑えに送り込んだ。球速表示が時々130kmと出るが、とてもそうは見えない。他とレベルの違うキレとコントロールでシャットアウトし、石川がアウェーで優勝に王手をかけた。群馬はカラバイヨオリックスへ抜けてから打線の迫力が落ちてしまったのか。とにかく破壊力抜群というイメージを持っていたのだが、今日はそれがまるで感じられなかった。
観衆は885人。実数だと思うけどもう少しいてもよかったなと思う。明日群馬が負ければ終わり。アイランドリーグとの対戦は見たいが、石川と香川はどっちも遠い・・


にほんブログ村 野球ブログ 独立リーグへ
にほんブログ村