日本のマイナー野球

今年もまた野球の季節がやってきた。


野球を現場で見るようになって何年くらいたつだろう。
5年くらいになるだろうか。
5年前と言えば、欽ちゃんこと萩本欽一さんが茨城ゴールデンゴールズを作った年であり、四国でアイランドリーグができた年だ。
今思うと、2005年は野球界の転換点だったのかもしれない。


プロ・社会人・大学、と世界がはっきり分かれていた野球界。
しかしそこへ欽ちゃんが企業体中心の社会人野球に「興行」という概念を持ち込み風穴を開け、石毛宏典氏がプロ野球選手育成のための「独立リーグ」を作りあげた。


野球と言えばプロ野球か、高校野球
そういう流れに満足できなかった僕は、高校とプロのあいだ、「中二階」の野球を見るようになった。
野球をめぐる新しい流れというか、そういうものに惹かれたのだと思う。


しかしそれだけではなく、野球場の中とスタンドの「距離の近さ」に惹かれたとも言える。
プロ1軍と甲子園を日本野球の「メジャー」とするなら、プロ2軍、独立リーグ、社会人野球、大学野球は「マイナー」。
そりゃ都市対抗野球はドームが満員になるし、早慶戦だって3万人は来る。
しかしそれ以外の日常の野球場を見ると良い。良くて数百人、社会人クラブの予選だと20人ぐらいというのがザラだ。
そういうところでは、まるでライブハウスのようにプレイヤーとの距離が近く感じる。


今年もまた、「ライブハウス」にたくさん出かけようか。